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2012年5月25日金曜日

【被曝考察】放射能汚染地域に住む人の「献血」問題


庭山由紀(桐生市議)
https://twitter.com/niwayamayuki/status/205851858479222785
献血の車が止まっているけど、放射能汚染地域に住む人の血って、ほしいですか?
http://yfrog.com/nx41iyfj




☆献血拒否 放射線被ばく理由に いわき市の男性が抗議
(昨年6月6日の毎日新聞)

http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/407.html

しかし、翌27日、男性の妻から同センターに「放射線で遺伝子が傷ついているかもしれないなどと言われ、献血を断られた」と抗議があったという。

(略)

日赤は4月1日、全国の血液センターに対し、国が定める原発作業員の累積被ばく限度量などを参考に、福島第1、第2原発で累積被ばく量が100ミリシーベルトを超えた作業員については「本人の健康状態への配慮」を理由に半年間、献血を制限する方針を通知した。しかし、一般の福島県民については「通常、100ミリシーベルトを超える被ばくは考えられない」と制限していないという。




☆県、高放射能データ公表せず 3月、福島市などで検出
(昨年6月5日の朝日新聞)

http://mytown.asahi.com/areanews/fukushima/TKY201106040444.html

http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/358.html

東京電力福島第一原子力発電所で最初に水素爆発があった3日後、原発から約50キロ離れた福島市内の雑草から、1キログラム当たり100万ベクレルを超える高い放射能が検出されていたことが分かった。

(略)

その結果、5地点から採った計七つの試料のうち、ヨウ素が10万ベクレルを超えたのは五つに上った。川俣町の国道114号と349号の交差点付近の雑草からは、放射性ヨウ素が1キロ当たり123万ベクレル、放射性セシウムが10万9千ベクレル。福島市の国道114号付近の雑草からはヨウ素が119万ベクレル、セシウムが16万9千ベクレル検出された。



☆日本を取材したKBS撮影監督が放射線被曝 染色体異常...「10km統制していた時、80km地点にいたのに被曝した」
(レイバーネット。キム・ドヨン記者。5月4日)

http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2011/1304521407526Staff

全国言論労働組合KBS本部(本部長オム・ギョンチョル)は5月3日に緊急声明を出し、映像製作局のパク某撮影監督が放射線検査の結果、日本の原発爆発による放射線で被曝したと発表した。パク氏は国家放射線非常診療センター(以下センター)で実施した不安定型染色体分析法検査で0.148グレイ(Gy)の放射線に露出したことが明らかになった。

不安定型染色体分析法は、被曝患者が全身被曝したと仮定し、生物学的な被曝線量を評価する方法で、パク氏の全身線量0.148Gyは、通常の血液検査は正常だが染色体異常が見られる段階の数値だ。センターはパク氏に対して最近数か月以内に少量の放射線に被曝したことが疑われるという所見を明らかにした。

5Gyを越えるとほとんど2週間で死亡するという。

パク氏は日本大地震惨事の翌日の3月12日、KBS報道本部の取材陣約30人とコンテンツ本部所属のPDとカメラ監督約10人と共に現地に急派された。彼は、福島原発1号機の外壁が崩壊した3月12日から15日まで、原発から40km以上離れている仙台と名取地域に滞在して撮影した。




☆震災取材のKBS撮影監督ら、被ばく許容限度超える
(韓国の聯合ニュース。昨年5月11日)

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/05/11/0200000000AJP20110511003100882.HTML

http://www.asyura2.com/11/lunchbreak47/msg/686.html

KBS新労働組合の全国言論労組KBS本部によると、3月15~17日に東京付近を取材した撮影監督を検査した結果、放射線被ばく量が103ミリシーベルトと推定された。染色体の分析結果では、1000個の細胞のうち、5個の細胞に異常が見つかった。

これに先だち、3日には別の撮影監督が放射線被ばく(148ミリシーベルト)によって1000個の細胞のうち、7個の細胞が損傷を受けたと診断されている。同監督は3月12~15日に福島付近で取材した。





☆福島空港7時間滞在で韓国テレビ監督148ミリシーベルト被曝についての新情報
(ジャーナリスト 木下黄太のブログ。昨年5月20日)

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/dc673c3644acae2b2d5189f05580ab2e

 きのうはじめて判明したのですが、実はこの韓国KBS取材のコーディネーターは僕の知っている人でした。信頼できる人です。このコーディネーターから僕にもまわしてとメールが来ました。このメールを見ると、ことはどうやら何かが起きていることは間違いなくて、推定148ミリシーベルトの被曝の数字が完全に適合するのかどうかは、見解が分かれるところですが、きちんとした韓国の検査機関での診察による推定だと言う事です。もちろん、推定がはいるため、厳密に正しいかどうかは分かりませんが、全くデタラメということではないものと思います。韓国の「国家放射線非常治療」というところからの診断結果、推定被爆全量が0.148Gy(グレーの誤差範囲は0.027~0.322)位で、細胞1000個で、7個の染色体が損傷ということだそうです。染色体に損傷が出ているのは事実。現況の状況から考えて、推定なので最小値は27ミリで最大値は322ミリのゾーンの中の被曝であるということでしょう。幅は大きいですが、どうやらかなりの被曝です。

福島空港に七時間いてこの状況。

しかも彼からのメールで、韓国の検察も一部調べている状況もあるようです。


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 私が知っている限りの事実を書きます。

 11日に地震が起きて、その日の内にKBSの『追跡60分』では日本に取材チームを送ることを決めました。一番近い被災地に入る方法は、韓国からは福島空港でした。仙台空港は津波で流されていたし、新幹線も東北道も封鎖されていました。その日の内に出発することは不可能だったので、12日の午前10時にソウル仁川空港を出発し、12時10分には福島に着きました。ところがそこから先、行動を共にする迎えの車が来ません。東京を朝6時に出たのに、高速が全部通行止めで、一般道も大渋滞の中、当然なことです。携帯も、なかなかつながらなかったようです。車が着くまで7時間余も待たされたというので、スタッフは夜の8時近くまでずっと空港にいた筈です。移動手段もなく、他の場所へは行きたくても行けません。12日のこの時間に空港で被曝した筈ですので、内部被爆ではない筈です。

  彼らは夜を徹して仙台まで移動し、13日には名取、気仙沼、南三陸で撮影しています。ガソリンがなくて大変だったとも聞いています。14日は仙台に戻り、韓国に帰る人たちの取材をした後、もう一度福島から新潟に入ります。東北道が使えず、磐越道も基本的に駄目なのですが、領事館が政治的に動いて、何とか15日の明け方には新潟に着きました。この頃は東京で取材している私のチームと携帯で直接連絡取り合っていましたので、リアルタイムで知っています。そしてまた関越から東京に向かい、15日の夕方の飛行機でソウルに戻りました。そして16日に放送されました。

  私は当初12日に青森に入って、八戸の取材をしてくれと頼まれましたが、地震の翌日はすべての交通手段が遮断されていて、唯一飛行機だけ三沢か青森に行く便がありましたが、全部満席で、まったく不可能でした。それでソウルからまっすぐ青森に入るチームの通訳と車の案内、つまりいつも私がしているコーディネーターの仕事は、韓国語が話せる人が居る民団組織に頼みました。民団の各地方本部の電話番号や連絡先は、私がソウルに知らせました。それで私は東京、千葉の様子を取材に来た女性プロデューサーと共に、13日から15日まで市原の製油所が炎上しているところや、浦安、千葉の液状化等を撮影しました。

  その後私は26日から4月3日までソウルに滞在し、親しい『追跡60分』の司会者に地震、津波だけではなく、福島、そして浜岡、六ケ所の原発の危険性を訴えて来ました。『追跡60分』では一月後に浜岡の危険性を訴える番組を流しました。

 その頃KBSの社内では、労働災害だと仙台に派遣されたプロデューサーから、匿名の訴え記事が労組の新聞に出ていました。放射能で危険な場所に派遣されたのに、ガイガーカウンターも装備も薬も何もなしでは危険過ぎるという訴えでした。朴監督に同行したこのプロデューサーの被爆も心配です。

  それが5月の3日にもなってから初めて精密検査をして、驚くべき数値が出てショックを受けたというのが、今回の記事です。私もインターネットの記事でこのことを知った日本人の友人から、心配の電話を貰って初めて知ったほどです。すぐソウルに確かめましたが、担当司会者は業務上過失障害にあたるのか、検察から呼び出さたと聞きました。

  でも一番心配なのは、たった半日飛行場にいただけで被爆したのなら、ずーっとあの附近で暮らしている人たち、避難していても特に若者や子どもたちが、どれだけきちんと検査や治療を受けているのかという問題です。

  学校や幼稚園の運動場からどんどん放射性物質が検出されている中、安全だ、健康に心配ないと主張し続ける文部省の態度には非常に疑問どころか怒りすら覚えます。

  以上です。




☆原発事故「最も憂慮すべきは遺伝子変異」
(昨年3月23日のスイス国際放送)

http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=29799892

swissinfo.ch:専門家によれば3月17日と18日の2日間が原子炉冷却の鍵を握る最後のチャンスとされ、成功しなければ炉心溶融が決定的になるとのことでした。世界が日本に対して抱く不安は当然のものですか。


ヴァルター:当然だ。先述したがんの増加を恐れてのことだ。例えば、チェルノブイリでも急性被曝で死亡した人は多くなかったが、事故後にがんで多くの人たちが亡くなった。

しかし、がんのリスクの増加以上にもっと深刻な問題は遺伝子への影響だ。それも世代を越えた影響だ。最新の研究では、少量の吸収線量でも継代的な影響がありうることが分かっている。

イギリスにあるセラフィールド(Sellafield)の使用済核燃料の再処理工場に勤務する人たちの子どもには白血病のリスクが高い。これは父親の吸収線量と関係があり、子どもたち自身は放射線にさらされていない。原発事故だけでなくこうした通常の場合でも、人間ならび動植物の遺伝子に損傷が発生する。こうした事実を知った上で、あえて原子力に頼るかどうかはむしろ倫理的な問題だ。

(略)

それに対し、チェルノブイリの事故後に解体作業者として入った父親から被曝後に生まれた子どもたちには一定の割合の遺伝子(ミニサテライトDNA)に相当数の変異が見られた。遺伝的な視点で見ると、今回の福島第一原発の事故は深刻なケースだ。





☆小児がん科医として、フクシマの子どもたちの命を思いやる
(昨年6月15日のスイス国際放送)

http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=30358134

swissinfo.ch:こうした染色体異常を起こすものに、ウイルスや発がん性物質もありますが、放射線は代表的な原因ですね。


リドルフィ:放射線が染色体を切断し損傷することは知られている。また放射線が、がんの原因であることは、広島・長崎の原爆投下数年後、白血病の子どもが増え、さらにその数年後固形がんの子どもが増えたことでも証明されている。

チェルノブイリでも白血病の子どもが増えた。

(略)

swissinfo.ch:ところで、染色体の損傷や切断は少量の放射線でも起こるのでしょうか?

リドルフィ:公式には、今の段階では分からないと言われ、年間50ミリシーベルトから100ミリシーベルト被曝すると、がんになる可能性が高まるが、それ以下では分からないと言われてきた。

ところが、ドイツでは原発周辺に住む5歳以下の子どもを対象に、小児がん及び白血病発生率と原発との因果関係についての調査が国の依頼で行われた。2007年に出た結果によれば「原発に近ければ近いほど小児がん及び白血病発生率が高い」。それは即ち少量の放射線が染色体に影響を与えるということの証明だ。

5歳以下の子どもは大人より、2、3倍も放射線の被害を受けやすく、胎児はなおさらだ。それは成長のために細胞分裂が絶えず行われており、染色体が不安定な状態にあるからだ。

このため、この調査にあたった研究機関の一つ「核戦争防止国際医師会議(IPPNW)」は、原発から出る放射線の基準量を胎児に則した値に改めるよう要求し、ドイツの全原発の稼動停止を当時すでに求めていた。

この発表は子どもを持つ家族や一般市民に衝撃を与え、今日ドイツが脱原発の道を選択した一要因になっているかもしれない。

ただ、この調査以外には、長期に少量の放射線量を浴びるケースの研究はわずかしか存在しない。長期間で経費もかかる非常に困難な調査だからだ。しかし、少ない調査結果とはいえ、現在多くの医学者、科学者が放射線は少量でも危険だ、特に子どもの場合は特別に危険度が高まると言っている。



swissinfo.ch:遺伝的な問題の質問です。イギリスにあるセラフィールド(Sellafield)の使用済核燃料の再処理工場に勤務する父親の子どもには白血病のリスクが高いという報告がありますが、それはなぜでしょう。


リドルフィ:それは、父親の睾丸に放射線があたり、精子の染色体が異常になり、たとえ母親の卵子が正常でも生まれてくる子どもは、いわば全身の細胞の染色体に父親の染色体の異常を受け継ぐため、白血病になる可能性があるからだ。

また、この2世代目がたとえ白血病などを起こさなくても、全身の細胞ということは、その子の卵子や精子まで染色体異常を受け継ぐため、第3世代、第4世代まで染色体異常は受け継がれる。

さらに、現在小児医学では、多くの脳や神経系の病気が染色体異常によって起こることも分かってきている。

このため、今フクシマの原発事故現場で働いている人たちのことを考えると胸が締め付けられる思いだ。



swissinfo.ch:では、例えば被爆によって子どもが白血病にかかっても、その子が完治して大人になった場合、その子孫は大丈夫なのでしょうか。

リドルフィ:小児白血病が化学療法で完治した場合、白血病細胞はすべて死ぬため、その子が大人になり子孫を作っても、子孫が白血病になることはない。要するに異常染色体が受け継がれなければ大丈夫だ。




☆福島原発事故による死者は、今後100万人以上と英紙が報道―韓国 
(サーチナ)

http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/160.html

また、英アルスター大学のクリストファー・バズビー教授は、「チェルノブイリ原子力発電所は、一度に爆発したが、福島原発では現在も放射性物質が出ており、チェルノブイリよりも状況が良くない。これから100万人以上が亡くなるだろう」と予想した。

(略)

チェルノブイリ周辺で放射能が及ぼす遺伝的影響を研究してきた生物学者ティム・ムソー教授は、放射線被ばくが持続されると、健康に深刻な問題が発生すると述べている。実際にチェルノブイリの近くでは、昆虫やクモの個体数が減り、鳥の脳の大きさが小さくなったことが明らかとなっていると語った。





☆Why the Fukushima disaster is worse than Chernobyl
(英国の高級紙「インディペンデント」)

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/why-the-fukushima-disaster-is-worse-than-chernobyl-2345542.html

http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/161.html

Some scientists say Fukushima is worse than the 1986 Chernobyl
accident, with which it shares a maximum level-7 rating on the sliding
scale of nuclear disasters. One of the most prominent of them is Dr
Helen Caldicott, an Australian physician and long time anti-nuclear
activist who warns of "horrors to come" in Fukushima.

Chris Busby, a professor at the University of Ulster known for his
alarmist views, generated controversy during a Japan visit last month
when he said the disaster would result in more than 1 million deaths.
"Fukushima is still boiling its radionuclides all over Japan," he
said. "Chernobyl went up in one go. So Fukushima is worse."

(略)

But many experts warn that the crisis is just beginning. Professor Tim
Mousseau, a biological scientist who has spent more than a decade
researching the genetic impact of radiation around Chernobyl, says he
worries that many people in Fukushima are "burying their heads in the
sand." His Chernobyl research concluded that biodiversity and the
numbers of insects and spiders had shrunk inside the irradiated zone,
and the bird population showed evidence of genetic defects, including
smaller brain sizes.

"The truth is that we don't have sufficient data to provide accurate
information on the long-term impact," he says. "What we can say,
though, is that there are very likely to be very significant long-term
health impact from prolonged exposure."



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